2008年10月14日火曜日

総論そして総論の終り

実はGTDについての包括的なブログを書こうと思ったが、計画を変更した。

なぜか。計画したのは今年の2月であったが、自分に蓄積されているリソースと世間のblogと比較していて思ったのだ。「もうこういうblogは山ほどあるな」と。今更同じようなことを書きつらねるのは、単にnoiseを増やすだけだ。

なので、まずGTDということについての、きちんとしたまとめになっていそうなblog記事をまずいくつか紹介することにする。

これくらいで十分だろう。It's done.

私自身がこのGTDというメソッドを実践して感じたことを二つ挙げる。おそらくはこのことが一番重要ではないか、と感じられる。

一つは、「優先順位を決めよ」ということだ。GTDにせよなんにせよ、ToDoを列挙するとそれは膨大な数になる。マルチタスクプロジェクトなどがいくつも現れるからだ。
それらを解決するための最重要なことは、「優先度を決めて、最重要なことにフォーカスし、それをやり遂げてしまうこと」だ。なんだかんだといろいろと言われているが、これに逃げ道はない。これをできるかどうかで、GTDが「うまくいっている」と自分自身が感じられるかどうかが違ってくる。些細なことをいくらたくさんこなしたところで、大きな石がそこに残っていては、大きな達成感はやってこない。
GTDでは、状況は刻一刻と変わるので、優先順位を最初から決めてかかるのはあまり意味がないとしているが、結局のところ、「今何をするのか」という優先順位は常に重要である。

もう一つは、「習慣化しろ」ということだ。Mke it a habit.
なんにせよ、始めたら一定期間はその方式にstickし、続けて行かないとプランも思ったように進まないし、ものごとは達成されない。毎朝の優先順位付け、日々最重要事項を片付け、週末のレビューをきちんとこなすこと。そのような習慣が身に付くかどうかが、GTDなどのメソッドの成否を決める。歯を磨いたり風呂に入ったりするのと同じ。それを習慣化できるかどうかに*だけ*に、全てがかかっていると言ってもいいかもしれない。

実はGTDであろうがなんであろうが関係ない。自分にあったメソッドを使えばよいが、それを習慣として確実に続けるための訓練を行うことが一番重要なのかもしれない。あれこれと能率改善メソッドを「ショッピング」している人は、どれもうまくいかないのだ。




早い話がCollect, Process, Organize, Do, Reviewをサイクルとして続ければよいだけだ。重要なのはOrganizeする時の優先順位と、このサイクル全体を継続的に回す「習慣化」ということだ。(さらに言うならばDoということを助けるために、procrastinationをいかに防ぐか、などというtipsが考えられるが、それは「習慣化」の一部と言ってもよいかもしれない。)

上で私のGTDのまとめは終りです。これ以外は必要ない。これ以外の、メソッドの具体的な内容は上に上げたネットのURIの先や、本のどこにでも書いてある。


以後は、関連した事柄についての日々の記録をつけることにする。日々といっても何らかのインスピレーションやnewな情報を*自分自身のものとして*得たときだけになるだろう。私は「どこどこにこれこれと書いてあった」という、情報の又流し的記事はなるべく書かないようにしている。それが自分自身について何らかの意味を持った時に、その意味について書くだろう。

2008年2月2日土曜日

はじめに:What is it?

2006年の仕事場の講義で「ネットの上手な使い方」というテーマをあつかった。だいたいは載せてあるプレゼン資料のようなことだ:



そこそこの評判だった。


そして2007年の講義では、前年にごくさわりだけを述べたGTD (Getting Things Done)を主なテーマにして話した。



これも評判が良かった。ということは、このテーマには需要があるということだろう。そこで、これらの資料をまとめつつ自ら実践してきたことについてまとめておくことにした。


このようなものを書いている自分自身でも、"Flow" に乗ってスムースにものごとを達成しているわけではない。全ては途上であり、努力の最中であることはお断りしておく。

…この文体も、このブログでは変えていきたいものです。なにせ白洲正子が好きなので…